風ニモ ナマケルジジぶぅ
雪ニモ夏の暑さニモ ナマケルジジぶぅ
昭和31年の生まれで
オレより21歳も年上のジジぶぅ
歳だから、丈夫な体じゃないジジぶぅ
歯はほとんど入れ歯のジジぶぅ
そんな人なのに、去年まで2年間オレの付き人やってたジジぶぅ
元々役者志望だったジジぶぅ
劇団に入った時の先輩がS.E.T.の小倉さんで、
その前には、水森亜土さんの付き人をやったり、
「ごきげんよう」のライオンちゃんに入ってたジジぶぅ
年月だけはすごいが、実績があまり伴わず、
ワハハ本舗に遅れてやってきたルーキーだったジジぶぅ
欲はなく・・・ではない、欲ばかりのジジぶぅ
いつもズルイことを考えてるジジぶぅ
一日にオレが自腹で3000円の日当と、
「朝起しに来ればオプション手当てで1000円プラスで払う」と言えば、
「安すぎるから日当4000円くれ」と言い、
数日たつと、
「これじゃやってゆけないから日当5000円にしてくれ!」とストライキを起こし、
自己申告の出勤簿をごまかして、
ホントは6万円のとこを9万円オレに請求し、
「なんか高くないですか?」
と俺が言ったら、
しばらくすると、新宿の路上で突然、目を真っ赤にして、殺人鬼のような顔で
「すいません、実は出勤簿ごまかしてました!」
と土下座したジジぶぅ。
楽屋に入ると、まず自分がイの一番に
お茶と弁当をいただき、ノンキにタバコをふかし、
あらゆることを、まず自分の損得勘定に入れるジジぶぅ
オレが仕事を終え楽しみにしていた楽屋弁当を食べようと
楽屋に戻ったら弁当がないので、ジジぶぅに聞いたら、
「一個は私で、もう一個は家で待ってるうちの嫁の分です」
と平気な顔で言うジジぶぅ
世の中のうんちくに詳しいと自慢し、
知らないことも知ったかぶりして、
口から出るのは臭い息と虚言の数々、
そのくせ、自分に都合の悪いことはすぐ忘れるジジぶぅ
経歴詐称も数知れず、
日本暴走族史上名高いブラックエンペラーの前身の
「闇奉行」だか「しゃれこうべ」とか言う族にいたのが自分だと言い張り、
あの「小田原抗争」にも参加してたと
ミエミエのウソの武勇伝を語るジジぶぅ
またあるときは、ホームレス生活をしてたジジぶぅ(これだけはホント)
その時、カラスを喰ってたジジぶぅ。
「カラスはどんな味ですか?」
と尋ねたら、
「白鳥と同じ味です」
と平気な顔のジジぶぅ
「じゃあ白鳥はどんな味ですか?」
と尋ねたら、
「モグラと同じです」
と平気な顔のジジぶぅ
喰うものがないときは、小石を舐めてたジジぶぅ
その小石をホームレス仲間と奪い合ったジジぶぅ
ホームレスの後の職業はと聞くと、
「ソムリエをしてました」
とめちゃくちゃな嘘をつくジジぶぅ
東に悩める人あれば
恩着せがましく出て行って、見えもしない「オーラが見えます」と、ウソ八百のジジぶぅ
西に年の離れた姉さんがいるが
その姉さんと顔がクリソツなジジぶぅ
ちなみに、その姉さんはその昔ズベ公で、
その姉さんのヤクザな夫(義理の兄)から、
小学生の頃、油紙にくるまったチャカを預かったと言うジジぶぅ
南にキューバと言う国があれば、
そこに夫婦で出稼ぎに行き、
キューバ人に妻を寝取られたジジぶぅ
北に行くのに自動車が必要で
「免許はないけどキューバで運転手をしてたから運転は得意です」
と、自慢げに言うから、
オレがわざわざ知り合いに頼んで運転免許を取る段取りをつけてやれば、
当日になって
「精神的にきついので運転手と付き人もやめさせてください」
と言ってきたジジぶぅ
お遣いを頼むと釣銭をちょろまかし、
こっちがTBS感謝祭のマラソンで必死に走ってゴールすれば、
他人事のようにただ突っ立って眺めてるジジぶぅ
みんなにジジイと呼ばれ
褒められもせず
かと言って
苦にもされず
そう言うジジぶぅを
私は殴りたい
(追記)
こんな「日本一の非常識ジジイ」ことジジぶぅさんと、オレは懲りもせず今年も、クレイジーユニット「猫ジジ」を組んでます。
今日の東郷町のうめマラソンぉ疲れ様でした#60075;
一緒に走れて嬉しかったニャー(≧∇≦)