2009年01月15日

【猫被ってました】(術後編)



そして、ついにテレビ史上初「公開包茎手術」の当日となった。
執刀していただくのは、この包茎手術では名高い権威である西新宿の山の手形成クリニックの大沼先生だ。

手術室内には、大沼先生の「ゴッドハンド」を逐一撮影する為にカメラが廻っている。


そこでオレはまさに、まな板の上の猫を被った猫。
撮影とはいえ、大手術なんて生まれて初めての事だったからとても緊張のオレとその息子。

普段笑っているディレクターさんも一切笑ってないし、仕事上ギャグを言わないといけないオレが、真剣な顔でギャグが口から出ないのが逆に生々しく、手術の緊張感がでていた。

いよいよ手術開始。まずオレの息子の足下に部分麻酔が5〜6本打たれた。
正直怖かった、俺の大切な息子1本に対し5〜6本注射を打つんだから多勢に無勢。怖くないはずがない。


ところがこの麻酔注射が効いてくれば、あとは怖いことは、ない。 
部分麻酔が効いて意識が無くなっていく息子への手術は、感覚としては「なんか引っ張られてるな〜」という感じくらいだった。

チンチン斬りの達人大沼先生自らのゴッドハンドは、やはり流石だった。
執刀中、先生から
「普通内臓系の手術は、執刀の様子を患者さんご自身では見れませんが、この手術だけは見れるんです。見てみますか?」

普段超が付くほどの怖がりのオレも、そうゴッドに言われると天の声と思って、ついつい見てしまう。
そしてオレの息子を見ると、息子は流血状態。そんな血だらけの息子に、血の気がひいて貧血状態のオレは叫ぶ変わりに心の中でこう呟いた、

「すげえ皮が余ってる・・・・・・・・」

実際麻酔が効いてるから、自分のモノなんだけど、自分のモノじゃない気がして、なんか他人事じゃない他人のモノに見えた。
正に借りてきた猫状態。

そんなこと考えてるうちに
「チ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!はいできました!」
まるでコンビニのレジで弁当が温まったみたいなくらいの時間・・・・。
それは極端でも何でもなく、手術時間わずか15分くらいの速さ。
まさに大沼先生の「ゴッドハンド」だった。あれこそ神の手だ。今までちんぽを何本斬りしてる男性なのだろう

術後、丁寧に消毒されてから、オレの息子は、ミイラのように包帯で巻かれた。
つ、つ、ついにオレの息子は新しく生まれ変わった・・・正しくは、むかれ変わった。やったぁ〜〜。

そしてその日から、オレに与えられた、ちんぽ条約(通称、ワチンポン条約)、それは
【1ヶ月セックス&オナニー禁止令】
であった。
それは、しごいちゃいけないんだけど“至極”当然だった。
しかしそれを乗り越えたひと月後には、オレにはバラ色のチン生が待っているのだ。
だから、「ひろし、オナニーも我慢する!」と、自分自チンに固く誓ったのだった・・・・・・


が、もうすぐ解禁前のひと月が間近となった日。
営業先の秋田のホテルの部屋で、「見るだけだぞ!」と自分自チンに言い聞かせて見た

【1000円のアダルトチャンネル】
自分自チンの意思の弱さをつくづく思い知る前に、
気持ちと右手が止まらない、ああ〜止まらない。




その時のオレは野生の黒ヒョウのようなF1レーサーとなっていた。

「なんびとたりとも、オラの右手を止められねえ!」

と、自慰速300kmくらいで走りぬき、出しぬいた後、冷静チンちゃくになったオレは、

ふと我にかえり、自分の息子を眺めた。
「なんか、息子が、痛い…!」
すぐさまオレは、クイズ$ミリオネアの「ライフライン」ばりの「テレフォン」を、秋田から東京の大沼先生にぶっかけたのだった。
先生は落ち着いた様子でやさしくオレに
「明日、東京に戻ったら早速見せに来て下さい」
と言ってくれ、翌日東京に戻ると羽田空港からすぐさま診察してもらったが、結局大事には至らなかった。

そしていよいよ「テキトーTV」による再検査の収録の日となった。
前回同様、共演の方々が外で見守る中、例の個室で放出した俺の産まれたばかりのホカホカ精子。

(この場をお借りして、その日同じ出演者だった、さとう珠緒さん、そのせつは、想像の中で、ォなにかとお世話ォなになりました。)

それを、前回同様、女性看護師さんが大事そうに検査室へ。

そして検査結果が出た、病院の医者先生が俺の精子が写ったモニターを見ながら、こうつぶやいた・・・

「きれいですよ、ほら!」

オレの目に映ったのは、あのスターウォーズの大銀河系の無数の星(精子)たち、そして流れ星(元気な精子)たち!
それはそれはとてもスペクタルスペルマタルな大パノラマ映像だった。

しかしその片隅に写っているなんか妙な物体・・・もしや、あの悪夢が再びと思ったオレは「先生、これは?」
と恐る恐る聞くと、医者先生は一言
「それは、ティッシュです。」


吉本新喜劇ばりにこけそうになったが、精子を拭き取った時のティッシュの破片がひっついてモニターに映っただけで、精子には何の問題もなかった。

「やったあ〜、これでオレは正チン正銘に包茎からズルム系に生まれ変わった〜!」




ちなみに実は、前回検査の当日の朝、オレはオナニーをしちゃってたから、精子の数が少なかったようで、
通常3日ほどで正常な数に戻るそうだ。
今回の再検査はもちろん金たまが重くなる位満タンにしてきていた。

それからと言うもの、オレは何もかもが生まれ変わった気がする。
食事も水も空気も全てが以前より旨く感じ、心にも余裕が持てるようになった。
今までは皮被った猫だったが、ひと皮むけた猫になった。

見た目も、今までのなんか情けないマヌケなスッポンみたいな息子が、
あの南米のカブトムシ「ヘラクレスオオカブト」のツヤツヤした背中みたいな頼もしい光を放つムシキングになった感じだった。


ちなみに、オレが30年ほど肌身離さず被せていた余った皮をオレはその日大事に持ち帰った。

猫だけにその余った皮で、記念の三味線でも作ろうとしたら、動物保護団体に止められた。
それなら永遠の愛を誓った今の嫁(当時はまだ彼女)へ、エンゲージリングとして贈ろうとしたら、丁重に拒絶され、
しかたなく、ホルマリン漬けにしたその記念皮(きねんひ)を小瓶に入れて持ち歩いていた。

数日後、羽田空港の手荷物検査で引っかかったのがその小瓶。
向こうから女性検査官やって来る。
俺のバックを開け、中からその小瓶を取り出し
「コレ何ですか?」
との問いに、
正直に

「チンコの皮です」
と自己チン告するオレを、女性検査官は何も言わず空港の中に通してくれた。当然だ。


それからと言うもの、オレと山の手形成クリニックさんは、まさに切っても、切れない仲となり、
悩める男性向けの小さな広告塔として雑誌で宣伝されたり、単独公演をバックアップしていただいたりしている。

余談だが、抜糸の糸は自然に消えてなくなっていくのだが、
ジョギング後にお借りしたなべやかんさんちのお風呂の中で、残っていた最後の一本の糸が取れた。

しかし、やかんさんとの切れない糸はつながっている。

人生は糸だ。人と人の縁はいろんな糸でつながっている。


だから包茎の皆に言いたい、

「迷わずムケよ ムケばわかるさ。」

(おわり)

☆山の手形成クリニックさんのHP http://www.y-ks.jp/






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posted by 猫ひろし at 16:46| Comment(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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